大分大学日田研修

平成29年9月24日、25日と大分大学教育福祉科学部 人間福祉科学課程 生活環境福祉コースの3・4年生32名の日田合宿が行われました。

今年で4回目となる合宿は、望月先生と川田先生とも4年振りに再会し旧交を温めたところですが、日田合宿も今年で最後という事でした。

まず、日田に到着し民泊先にご挨拶。その後廣瀬資料館座敷棟をお借りしての講義でした。当会理事長と野村理事の話の後、中島館長より、詩吟「淡窓伝光霊流」を詠じ、廣瀬淡窓の弟である『廣瀬久兵衛』の功績や兄淡窓との係わりを判りやすく説明頂きました。

昼食後は豆田町歩き、旅館で浴衣に着替え、放生会の燈籠点火を行なったあと

屋形船(遊船)に乗り情報交換会。恒例の鵜飼を見ながらアユを食す日田の風情を感じてもらえたのではないでしょうか。

 民泊先へ帰り、九州北部豪雨で水害被害を受けた話などを聞いたそうです。

今回は水害ボランティアで参加してくれた子も来てくれていました。

重文草野本家が平成の大修理という事で、現場見学に伺いました。文化財の修理などなかなか見る機会もなく、貴重な体験が出来たのではないでしょうか。

 その後、豆田歴史資料館の離れ座敷でワークショップを行ない、今回の水害の現場を見聞きしたことを踏まえて、班ごとに話し合われました。このワークショップを見るたびに感じるのが、今の大学生たちは自分たちで積極的に進行し、自分の意見をきちんと伝え、時間配分を考え意見を纏めて発表することが出来ていることに感心します。

また、学生たちの意見も、内側からでなく外から見た感想や想像し得ない発想などを聞けて、地元の方が是非自治会のみんなに聞かせたいと喜んでおられました。

サッポロビールの工場見学を終え、最後に放生会のお上りを体験しました。唯一の男子学生である3年生「小野くん」が社旗を持ち、女子学生が後ろから参列し、神輿の下を若い女性たちがくぐっていく様を地元の方々も嬉しそうに眺めていたのが印象的でした。こういった伝統行事も若い世代に引き継がれ、継続していってくれればと思います。

 研修終了後、お礼の手紙が届きました。この研修で何か一つでも得るものがありましたら幸いです。